ブンガクブセイのつぶやき

都内の大学生で、とても気まぐれにブログを書いていきます。Twitterは@kusegepenguin

秋に向けて、おすすめの本感想文

こんばんは。ひさしぶりの更新となります、ブンガクブセイです。 

僕は読書家と名乗れるほどではありませんが一般的な大学生と比べると普段から本を読むほうだと思います(一応文学部に通っているので、、、笑)。

特にこの夏休みは去年までと違い部活も宿題も文化祭の準備もなかったのでかなり時間を持て余しておりまして、暇な時間はドラクエ11をやるか本を読んでいました。

いつか僕が今までの人生で読んできた本の中からおすすめのものをランキング式に50冊くらい紹介するような記事を書いてみたいなと少し思いますがそれはブログを初めて1か月の新人の手におえるものではなさそうなので、まだやめておきます。

 

ということで今回は僕がこの夏休みに読んだ20冊くらいの本の中からおすすめの4冊の感想を書きたいと思いますので、これから本格的にやってくる秋を読書の秋にしようと思っている方はぜひ参考にしてみてください。(あらすじはほとんど書かないので、気になった方は検索してみてください。ごめんなさい。)

 

1冊目 『夜行』 森見登美彦

 

夜行

夜行

 

森見登美彦さんの作品が好きな大学生ってとても多いと思うんですが、僕も昔アニメで『四畳半神話大系』を見て以来すっかりファンになってしまい、一番好きな小説家を聞かれたら森見登美彦と答えるようにしています。

そんな大好きな小説家の新作が去年発表され、読まないととずっと思っていたのですがアルバイトをしていなかった高校3年生の僕には文庫化されていない本を買う財力はなく一年近く我慢し、アルバイトをはじめてやっと今年の夏購入して読むことができました。

内容はこれまでの森見登美彦作品とは一味違ったホラー作品となっていて、舞台も京都のほかに尾道津軽など様々な場所が登場します。

ホラーとしても読んでいる最中に鳥肌が立つほどレベルの高い作品となっているのですが、その裏にしっかりとした青春のストーリーが練りこまれていてさすが10年目の集大成、買ってよかったと思いました。

 

2冊目 『片眼の猿』 道尾秀介

 

片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫)

片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫)

 

 道尾秀介さんの作品は高校生の時に『向日葵の咲かない夏』だけ読んだことがあったのですがあの時続きが気になってページをめくる手が止まらなくなったことを思い出して、この夏こちらの作品を読むことにしました。

この本も『向日葵の咲かない夏』と同じくミステリー作品ですがホラー要素は特にない探偵モノで、快適に読み進めることができました。終盤次々に謎がわかっていく感じがたまらなくて、こちらもページをめくる手が止まらなくなりました。

 

3冊目 『古市くん、社会学を学びなおしなさい!!」 古市憲寿

 

古市くん、社会学を学び直しなさい!! (光文社新書)

古市くん、社会学を学び直しなさい!! (光文社新書)

 

 

 古市憲寿さんといえば 最近報道番組やちょっと堅めのバラエティー番組でよくコメンテーターとして見かける人が多いと思います。

古市さんがコメンテーターとしてテレビに出るときの肩書は社会学者なので、最近の人たちは社会学者といえばいろいろ政治とかの幅広い知識があって社会について語ってくれる古市さんのような人をイメージすると思うんですが僕が大学で実際に学んでいる社会学と世間の人が持つ社会学のそのようなイメージにはずれがある気がします。

そのずれについてのことが、古市さんと日本を代表する社会学者の方々の対談という形式でわかりやすく説明されているので僕にとってはとても面白い本でした。

 

4冊目 『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』 加藤陽子

 

それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)

それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)

 

 この本はなぜ日本人が勝てる見込みの少なかった太平洋戦争へ身を投じたのかについて当時の内閣や軍部の考えていたこと、各国の外交官や代表の思惑と葛藤に焦点を当てて日清戦争から順を追って解説した本なのですが、加藤陽子さんの中高生を対象にした授業の記録という形をとっていて、とても知的でわかりやすいです。

今でこそあの戦争は憎むべき過ちと捉えられていますし、大人たちは二度と繰り返してはいけないと教えてくれますが二度と繰り返さないためには当時の人が考えていたこと、戦争がおきたプロセスを当時の資料を参考に知識として持っておくことが大切なのではないでしょうか。

 

 

 

以上が僕がこの夏読んだ本の中で特にお勧めしたい4冊でした。僕の感想を読んで面白そうと思った方はぜひご一読してみてください。僕はこれからもたくさん本を読みたいと思いますが、今日はとりあえずドラクエ11の裏ボスに挑戦して早く寝ることにします。

 

ブンガクブセイ